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海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【イタリア編】

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世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。

「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。

そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!

今回取材に協力してくれたのは?

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イタリア在住の宏子さん(42歳)。夫のバンニさん(60歳・イタリア人)、息子の伊織くん(1歳)の三人家族です。 

 

「イタリア在住7年です。もともと仕事でも、また休暇でも訪れていた国ですが、住むようになったのは夫との出会いが一番のきっかけです。

 

息子は保育園(モンテッソーリ式)に通わせています。園に通うようになってから、目に見えて活き活きとしてきました。

集中力が増し、遊び方にもバリエーションが出てきたようで成長著しく、園の教育に本当に満足しています。

 

息子には私は日本語、夫はイタリア語で話しています。夫婦の会話はイタリア語なので、どうしてもそちらの比重が高くなりますが、今のところ両言語とも同じように理解しているようです。ただ、『マンマ』と言われると、『お母さん』なのか『ごはん』なのかわからないのが玉に瑕です(笑)」

 

海外から見た日本の子育て「ここが不思議!」

周囲を巻き込む育児をあまりしない

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「子連れ用設備や子育てグッズは、日本の方が圧倒的に充実しています。

一方こちらでその隙間を埋めるのは、コミュニケーション力や、アレンジ力、行動力。

出先に授乳室がなくても静かで人気の少ない場所があるか聞いてみる、電車・バスなどで混み合うとき、詰めてもらえるかどうかお願いしてみる、など。

自宅マンションにはエレベーターがないのですが、子どもとの外出時、ご近所さんに偶然会うと高確率で手を貸していただいています。

もちろんお願いする一方ではなく、持ちつ持たれつが基本です。

 

いちいち誰かに声を掛けることを面倒臭いと思う方もおられるでしょうが、みなさんとても親身になってくださいますし、なにより周囲を巻き込む育児の一番のメリットは、自分の子どもが沢山の人に可愛がってもらえることだと思います」

 

人と比べて違うことを気にする

「イタリアでは、人と違っても気にしません。

授乳、離乳食、寝かしつけ、躾、お稽古・・・子育てをしていく過程で沢山の方法論と選択肢がありますが、人は人、自分は自分。

先輩風を吹かせたい子育て経験者、マウンティングしてくるママ友なども当然いますが、こちらは新米ママでも割とツワモノぞろいです(笑)。

聞き流したり、はっきり自分の意見を言ったり、これもコミュニケーション力の高さゆえかもしれません」

 

子どもを預けることに罪悪感がある

「こちらは子どもを預けることに寛容。

私の住んでいる地方ではほとんどの女性が仕事を持っており、子どもが数か月から1歳過ぎ程度で産休・育休を終えて仕事に復帰する人がほとんどです。

社会がそれを当然と捉え、またその方が子どもの社会性が育まれるという意見もある一方、母親たちの方がもっと一緒にいたいと切なくなるケースが多いくらいです」

 

オムツ替えのときお尻を洗わない

「イタリア式の洗面所は、同じ空間の中にバスタブ(あるいはシャワーボックス)、トイレ、ビデ、洗面台があることがほとんどです。

ビデは女性専用ではなく、用を足した後に誰もが使う独立した『お尻用洗面台』。日本のウォッシュレットのような便座一体型ではありません。

こちらでは産院でオムツ替えのたびにお尻を洗うようアドバイスがあり、ビデを便利に使っています。

普通の洗面台では、いくら我が子とはいえお尻だし、高さもあるので動かれるとちょっと怖い気がしますが、ビデだとその心配がありませんし、お風呂場のシャワーのように自分まで濡れることもありません。

また、自分にとっては洗い場がなく不便だと思っていたバスタブも、子どもに風呂・シャワーを使わせるのには、自分が濡れないので意外と便利です」

 

看護休暇のない企業が多い

「イタリアでは、労働者自身の有給休暇とは別に、子どもの病気・怪我の看病を理由とした休暇が取得できます(ただし無給)。

満3歳までは、取得日数の上限もありません。

とは言っても、理由が理由だけに急な申請&取得になる場合が多く、どれだけ後ろめたくなく休めるかは、業務内容や環境によって本当にケースバイケースだと思います。

 

また、看護休暇どころか、妊娠出産をきっかけに解雇される・退職せざるを得なくなるケースも耳にします。

本来は違法ですが、実際のところなんとでもなってしまう現状は、日本とあまり変わりません」

 

保育園の支度に時間がかかる

「こちらの保育園では毎日の手間はないに等しいです。

入園時の問診や共用品(食事用スタイ、ベッドカバーなど)の提出はありますが、共用品の洗濯、オムツの始末は園が行います。

親が記入する連絡帳もなし、園からはチェックシート式のメモ(食事をどのくらい食べたか、昼寝、ウンチはしたかなど)を毎日もらいます。

その他気になることがあれば、お互い口頭で伝えます」

 

海外から見た日本の子育て「ここがうらやましい!」

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4月に新年度が始まる

「年度始まりが春なこと。こちらでは9月。保育園に慣れたのも束の間、すぐに冬が来て、風邪、胃腸炎、その他諸々のオンパレードです。

流行する病気は日本と同じ。インフルエンザ、ロタなどに対しては予防接種も行われています」

 

土足厳禁の文化

「土足で入らない場所がたくさんある。住居、飲食店、プレイスペースなど、こちらはどこも靴は履いたまま。歩くのがまだ上手でない息子を一時的にでも座らせることのできる場所が、こちらでは非常に限られます。ちなみに我が家は土足厳禁です」

 

子ども向けのTV番組が充実している

幼児向け番組、教育番組が豊富。

TVに子守をさせる必要は感じていませんが、それでも時々は、手軽に見せられ、かつ質の良い番組があればいいのにと思うことがあります」

 

日本の子育てママさんたちに伝えたいことは?

「自分の育った環境と全く異なる所で子育てをしていて感じるのは、当たり前のようですが、自分の常識は世界の常識ではないということ。そして、“常識”とは地域、時代、文化などに応じて流行り廃りがあるもので、ある意味まるでダイエット法のようだと(笑)。

 

ローカーボ、単体、レコーディング・・・多種多様なダイエットが提案されていますが、『摂取カロリー<消費カロリー』という基本さえおさえれば、何を選ぶかは自分次第。

子育ても同様、自分の考え方やライフスタイルに合った無理なく続けられる方法を、それぞれが試行錯誤しながら選んでいけばいいのではないかと思うようになりました。

 

考えてみれば、住居形態、気候、日常の食事内容(手軽に入手できる食品)など、日本国内でも地方ごとにバリエーションがあるし、個人の習慣も違うのに、子育てだけが画一なはずがないのは、当たり前ですよね。

 

逆に、どの言語・地域でも内容がぶれていない場合は、外せない知識、重要な情報なのだろうという、フィルターになっています。

国や国際機関によって公表されている情報(特に医療系)は、ほぼ同一でしたね」

 

まとめ

日本と海外の子育ての違い【イタリア編】、いかがでしたでしょうか。子育てをダイエット法に例えるのは面白い視点かもしれません。

たしかに、基本さえおさえれば、あとは個々が自分に合う方法を選べばよいのだと共感しました。

そんな軽やかさを、ツワモノぞろいのイタリアママたちの姿勢から、学びたいですね。


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