子育てと音楽を融合させたユニークなブログ・コラム『子育てロック』が好評の音楽ジャーナリスト/青木優さんにお話をうかがいました。
音楽業界って、子育てについての経験を分かち合える人が少ないんですよ。なかでもロックは太く短く、向こう見ずな姿勢で生きることが美しいとされてきた文化。守ることが主体の子育てとは交わりにくいものですよね。一年半ほど前から育児についてのブログを書いてます。ミュージシャンの子育てにも触れてきたんですけど、調べてみるとみんなけっこう一生懸命育ててるんですよね。結婚せずに一生を表現だけに費やすって決めてる人もいるけど、子ども育てて家族養ってロックやってるのも、アリなんだなと思うようになりました。その人なりの生き方があっていいんじゃないかって。それを、このブログを通して提案したら、世の中の幅が少し広がるかなって思うんです。
ベビコ編集部がハマったのが、この『子育てロック』。青木さんの音楽のナビゲーションが、子育てをしている父親の本音を引き出しているのが斬新なのと、有名ミュージシャンのパパの顔がのぞくエピソードにわくわくします。
子どもが生まれてから、僕も次の世代のことを考えるようになりました。このままで地球は大丈夫なんだろうかと心配になります。環境問題もそうですけど、年金、保険、税金……悩みだらけですね。でもやっぱりまずは、他人にやさしくないとダメだと思います。いまはみんな、自分と自分の周りの利益だけを考えてる。将来が見えないまま余裕なく生きてますよね。目先ばかり考えた結果、次の世代に大きなツケが回るのはどうかと思うんです。近所の人が信用できないような社会じゃ、子どもの将来が心配ですよね。普段からベタベタする必要はない。でも、他人にやさしくすることが少しずつでもできていけばいいと思います。
パパの育児で大切だと思うのは、子どもと長時間接して精神的にも肉体的にもツラくなりがちなママを気遣ってあげること。家計を支えるパパは多くの時間を裂けないとしても、ちょっとの心遣いがあるだけで、ママの気持ちはかなり楽になると思います。それはひいては子どもに、家族みんなに幸せをもたらすのではないかと。子どもの相手をする、家事を手伝う、あるいはママに「いつもありがとう」って言ってあげるだけでもいい。できることを少しでもすればいいと思います。
子どもの成長を側で見ていれば、自然と父親になっていく。青木さんのブログを拝見していると、こちらが親として、成長させられてくことがわかる気がします。